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池野清展の広報プロジェクト進行中

更新日:2021年9月26日

長崎を拠点にWebサイト製作、プロモーション動画製作、YouTube動画広告などを行っておりますアイスカプロジェクトです。この度、長崎県立美術館様の依頼で池野清展の広報プロジェクトを担当させて頂いております。

 

池野清について

戦後の長崎で詩情豊かな作品を描いた洋画家、池野清の回顧展が2021年8月6日から開催中です。11月7日まで行われます。


池野清は1914年、長崎市に生まれ独学で絵を学び、静物や樹木、人物をモチーフにした作品を多く手がけ、静謐であり瞑想的な作品を生涯に渡り描きました。


戦後の長崎おいて美術振興に貢献した画家のひとりです。


池野は原爆投下後の長崎市内で、爆心地に救護活動支援に入り、自らも放射能の二次被害を受け、その生涯において、原爆症で苦しみました。その間も創作活動は続き、最期の死を迎える間際まで絵筆をもち描き続けました。


回顧展の意義

長崎県美術館ではこれまで、池野清の小規模な展示を二度にわたり行い、調査研究を進めながら収集活動を行っており、今回の回顧展は、その成果として開催するもので、池野清の画業の一端を明らかにしようという試みであるそうです。


沈黙のメッセージを読み解く

ここからは、私感ですが、遺作といわれている「木立」と「樹骨」は非常にメッセージ色の強い絵となっており、心に深く刻み込まれた思いでした。創作の背景に、戦後、被爆し後遺症と闘いながらの創作活動であったわけですが描かれている木それ自体が池野清そのものの姿なのであろう。池野清の遺作に込めた主題を自分の感性で読み解く、そんな思いをはせるのも絵画を鑑賞する私の密かな楽しみなのです。


最後に

本日のブログは、池野清の広報プロジェクトの拝命に際し、予備知識で拝見させて頂いた画集からの感じたことを中心とした散文です。これも何かのご縁でのお仕事、一人でも多くの方へ、この池野清の回顧展を通じて、その作品をご覧になって頂きたいと思う所存です。

 

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